From: Yoshiki Hayashi Date: Fri, 7 Jun 2002 10:33:33 +0000 (+0000) Subject: New Japanese translation. X-Git-Tag: 2.0.37~40 X-Git-Url: https://granicus.if.org/sourcecode?a=commitdiff_plain;h=c688bef1cb7f4decc6a13709b8f1962bcadb0a2a;p=apache New Japanese translation. Submitted by: Hiroaki KAWAI Reviewed by: Yoshiki Hayashi git-svn-id: https://svn.apache.org/repos/asf/httpd/httpd/trunk@95563 13f79535-47bb-0310-9956-ffa450edef68 --- diff --git a/docs/manual/mod/prefork.xml.ja b/docs/manual/mod/prefork.xml.ja new file mode 100644 index 0000000000..b9768b9435 --- /dev/null +++ b/docs/manual/mod/prefork.xml.ja @@ -0,0 +1,235 @@ + + + + + +prefork +スレッドを使わず、先行して fork を行なうウェブサーバを実装しています + +MPM +prefork.c +mpm_prefork_module + + +

このマルチプロセッシングモジュール (MPM) は、 + Unix 上での Apache 1.3 のデフォルトの挙動と非常によく似た方法で + リクエストを処理する、スレッドを使わず、先行して fork を行なう + ウェブサーバを実装しています。 + スレッドセーフでないライブラリとの互換性をとるために、 + スレッドを避ける必要のあるサイトでは、このモジュールの使用が適切でしょう。 + あるリクエストで発生した問題が他のリクエストに影響しないように、 + 個々のリクエストを単離するのにも、最適な MPM です。

+ +

この MPM は非常に自律的なので、この MPM の設定ディレクティブを + 調整する必要はほとんどないでしょう。もっとも重要なことは、 + MaxClients + が、予想される同時リクエスト数を十分扱えるぐらいは大きいけれども、 + 全プロセスに十分な物理メモリが確実に行き渡る程度には小さい値にする、 + ということです。

+ +
+Apache +が使用するアドレスとポートの設定 + +
動作方法 +

一つのコントロールプロセスが、 + コネクションに対して listen して、しかるべき時に応答する + 子プロセスを起動します。Apache は常に幾つかのスペア + かアイドルなサーバプロセスを維持していて、それらは入ってきた + リクエストに応答できるように待機しています。 + このようにしてクライアントは、リクエストが応答される前に、 + 新しい子プロセスが fork されるのを待たなくてもよいように + なっています。

+ +

親プロセスがリクエストに応答するの子プロセスを + どのように生成するかは、 + StartServers, + MinSpareServers, + MaxSpareServers, + MaxClients + で調整します。一般的に、Apache は非常に自律的なので、 + 大抵のサイトではこれらのディレクティブをデフォルト値から調整する + 必要はないでしょう。 + 同時に 256 を超えるリクエストに応答しないといけないサイトでは、 + MaxClients + を増やす必要があるでしょう。 + 一方、メモリの限られているサイトでは、スラッシング + (メモリとディスク間で何度もスワップ) が起こるのを防ぐために + MaxClients + を減らす必要があるでしょう。プロセス生成のチューニングに関する + 詳しい情報は、性能に関するヒント + にあります。

+ +

通常 Unix では親プロセスは 80 番ポートにバインドするために + root で起動されますが、子プロセスやスレッドは + もっと低い権限のユーザで Apache によって起動されます。 + User と + Group + ディレクティブは + Apache の子プロセスの権限を設定するのに用いられます。 + 子プロセスはクライアントに送るコンテンツ全てを読めないといけませんが、 + 可能な限り必要最小限の権限のみを持っているようにするべきです。

+ +

MaxRequestsPerChild + は、古いプロセスを停止して新しいプロセスを起動することによって、 + どの程度の頻度でサーバがプロセスをリサイクルするかを制御します。

+
+ + +CoreDumpDirectory + + + +PidFile + + + +Listen + + + +ListenBacklog + + + +LockFile + + + +MaxClients + + + +MaxRequestsPerChild + + + +MaxSpareServers + + + +MinSpareServers + + + +ScoreBoardFile + + + +SendBufferSize + + + +ServerLimit + + + +StartServers + + + +User + + + +Group + + + +AcceptMutex +複数の子プロセスがネットワークソケットでリクエストを +accept しようとしているときに、Apache がそれらの子プロセスを直列化するために +使う方法 +AcceptMutex default|method +AcceptMutex default +サーバ設定ファイル + + +

AcceptMutex ディレクティブは、 + ネットワークソケットのリクエストを accept しようとしている複数の子プロセスを + Apache が直列化するために使う方法を設定します。 + Apache 2.0 より前では、このメソッドはコンパイル時にのみ選択できました。 + 最適な方法は、アーキテクチャやプラットホームに大きく依存します。 + 詳細に関しては、性能のチューニング + ドキュメントをご覧下さい。

+ +

このディレクティブが default + に設定されていれば、コンパイル時に選択されたデフォルト値が使われます。 + 他の使用可能なメソッドの一覧は下にあります。 + 全てのメソッドが全てのプラットホームで使用可能であるわけではない、 + ということに注意してください。 + 使用可能でないメソッドが指定された場合は、 + 使用可能なメソッドの一覧を含んだメッセージが + エラーログに出力されます。

+ +
+
flock
+ +
LockFile + ディレクティブで定義したファイルのロックに、 + flock(2) システムコールを使います。
+ +
fcntl
+ +
LockFile + ディレクティブで定義したファイルのロックに、 + fnctl(2) システムコールを使います。
+ +
sysvsem
+ +
排他処理の実装に SysV 形式のセマフォを使います。
+ +
pthread
+ +
POSIX Threads (PThreads) 規格で実装されている + POSIX 排他処理を使います。
+
+
+
+ + +MaxSpareServers +アイドルな子サーバプロセスの最大個数 +MaxSpareServers number
+MaxSpareServers 10 +サーバ設定ファイル + + +

MaxSpareServers ディレクティブは、 + アイドルな子サーバプロセスの希望最大個数を設定します。 + アイドルプロセスとは、リクエストを扱っていないプロセスです。 + MaxSpareServers よりも多い数がアイドルであれば、 + 親プロセスは超過プロセスを kill します。

+ +

非常に混んでいるサイトでのみ、このパラメータをチューニングするべきです。 + このパラメータを大きくするということは、大抵の場合は悪い発想です。

+
+MinSpareServers +StartServers +
+ + +MinSpareServers +アイドルな子サーバプロセスの最小個数 +MinSpareServers number +MinSpareServers 5 +サーバ設定ファイル + + +

MaxSpareServers ディレクティブは、 + アイドルな子サーバプロセスの希望最小個数を設定します。 + アイドルプロセスとは、リクエストを扱っていないプロセスです。 + MinSpareServers よりも少ない数がアイドルであれば、 + 親プロセスは最高で 1 秒につき 1 個の割合で新しい子プロセスを生成します。

+ +

非常に混んでいるサイトでのみ、このパラメータをチューニングするべきです。 + このパラメータを大きくするということは、大抵の場合は悪い発想です。

+
+MaxSpareServers +StartServers +
+ +
+ diff --git a/docs/manual/mod/worker.xml.ja b/docs/manual/mod/worker.xml.ja new file mode 100644 index 0000000000..2b6273083f --- /dev/null +++ b/docs/manual/mod/worker.xml.ja @@ -0,0 +1,115 @@ + + + + + +worker +マルチスレッドとマルチプロセスのハイブリッド型 +ウェブサーバを実装したマルチプロセッシングモジュール +MPM +worker.c +mpm_worker_module + + +

このマルチプロセッシングモジュール (MPM) + は、マルチスレッドとマルチプロセスのハイブリッド型サーバを + 実装しています。リクエストの応答にスレッドを使うと、 + プロセスベースのサーバよりも少ないシステム資源で、 + 多くのリクエストに応答することができます。 + さらに、多くのスレッドを持った複数のプロセスを維持することで、 + プロセスベースのサーバの持つ安定性を保持しています。

+ +

この MPM を制御するのに使われる最も重要なディレクティブは、 + ThreadsPerChild と + MaxClients です。 + これらのディレクティブの値を操作することで、 + サーバの扱うことのできる全同時コネクション数を定義します。

+ +
+Apache +の使用するアドレスとポートの設定 + +
動作方法 +

プロセスは決まった数のスレッドを持ちます。 + 負荷への適応はプロセスの数を増減により対応します。

+ +

一つの制御用プロセスが子プロセスを起動します。 + 子プロセスは + ThreadsPerChild + ディレクティブで指定された一定数のスレッドを作ります。 + それから、個々のスレッドがコネクションに対して listen + して、しかるべき時に動作します。

+ +

Apache はスペアの、つまりアイドルなサーバスレッドの + プールを常に維持していて、それらは入ってくるリクエストに + 答えられるように待機しています。 + このようにして、クライアントはリクエストの応答が得られるようになるために + 新しいスレッドやプロセスが生成されるのを + 待たなくてもよいようになっています。 + Apache は全プロセスのアイドルスレッドの合計数を見積もって、 + MinSpareThreads と + MaxSpareThreads + で指定された範囲の中にこの数が収まるように fork したり + kill したりします。この操作は非常に自律的なので、 + これらのディレクティブをデフォルト値から変更する必要は + めったにないでしょう。 + 同時に応答することのできるクライアント数の最大数は、 + 生成されるサーバプロセスの最大数 + (MaxClients) + と、個々のプロセスで作られるスレッド数 + (ThreadsPerChild) + の積になります。

+ +

通常 Unix では親プロセスは 80 番ポートにバインドするために + root で起動されますが、子プロセスやスレッドは + もっと低い権限のユーザで Apache によって起動されます。 + User と + Group ディレクティブは + Apache の子プロセスの権限を設定するのに用いられます。 + 子プロセスはクライアントに送るコンテンツ全てを読めないといけませんが、 + 可能な限り必要最小限の権限のみを持っているようにするべきです。 + さらに、suexec + が使用されていない限り、これらのディレクティブは + CGI スクリプトで継承される権限も設定します。

+ +

MaxRequestsPerChild + は、古いプロセスを停止して新しいプロセスを起動することによって、 + どの程度の頻度でサーバがプロセスをリサイクルするかを制御します。

+
+ +CoreDumpDirectory + +Group + +PidFile + +Listen + +ListenBacklog + +LockFile + +MaxClients + +MaxRequestsPerChild + +MaxSpareThreads + +MinSpareThreads + +ScoreBoardFile + +SendBufferSize + +ServerLimit + +StartServers + +ThreadLimit + +ThreadsPerChild + +User + + +