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10 <title>ログファイル - Apache HTTP サーバ バージョン 2.5</title>
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18 <body id="manual-page"><div id="page-header">
19 <p class="menu"><a href="./mod/">モジュール</a> | <a href="./mod/quickreference.html">ディレクティブ</a> | <a href="http://wiki.apache.org/httpd/FAQ">FAQ</a> | <a href="./glossary.html">用語</a> | <a href="./sitemap.html">サイトマップ</a></p>
20 <p class="apache">Apache HTTP サーバ バージョン 2.5</p>
21 <img alt="" src="./images/feather.gif" /></div>
22 <div class="up"><a href="./"><img title="<-" alt="<-" src="./images/left.gif" /></a></div>
24 <a href="http://www.apache.org/">Apache</a> > <a href="http://httpd.apache.org/">HTTP サーバ</a> > <a href="http://httpd.apache.org/docs/">ドキュメンテーション</a> > <a href="./">バージョン 2.5</a></div><div id="page-content"><div id="preamble"><h1>ログファイル</h1>
26 <p><span>翻訳済み言語: </span><a href="./en/logs.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English"> en </a> |
27 <a href="./fr/logs.html" hreflang="fr" rel="alternate" title="Français"> fr </a> |
28 <a href="./ja/logs.html" title="Japanese"> ja </a> |
29 <a href="./ko/logs.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean"> ko </a> |
30 <a href="./tr/logs.html" hreflang="tr" rel="alternate" title="Türkçe"> tr </a></p>
32 <div class="outofdate">この日本語訳はすでに古くなっている
34 最近更新された内容を見るには英語版をご覧下さい。
37 <p>ウェブサーバを効果的に管理するためには、サーバの活動やパフォーマンス、
38 今発生しているかもしれない問題に関するフィードバックを得ることが必要です。
39 Apache HTTP サーバには非常に包括的で柔軟なロギング機能があります。
40 この文書はロギング機能の設定の仕方と、ログに何が書かれているかを
43 <div id="quickview"><ul id="toc"><li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#security">
45 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#errorlog">エラーログ</a></li>
46 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#accesslog">アクセスログ</a></li>
47 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#rotation">ログの交替</a></li>
48 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#piped">パイプ経由のログ</a></li>
49 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#virtualhosts">バーチャルホスト</a></li>
50 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#other">他のログファイル</a></li>
51 </ul><ul class="seealso"><li><a href="#comments_section">コメント</a></li></ul></div>
52 <div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
54 <h2><a name="security" id="security">
57 <p>Apache がログファイルを書いているディレクトリに書き込める人は、
58 ほぼ確実にサーバが起動された uid へのアクセスを手に入れることができます。
59 そして、それは通常は root ユーザです。
60 ちゃんと結果を考えることなく、そのディレクトリへの
61 書き込み権限を与え<em>ない</em>でください。詳しくは
62 <a href="misc/security_tips.html">セキュリティのこつ</a>の文書を
65 <p>加えて、ログファイルにはクライアントからの情報がそのまま、
66 エスケープされることなく書かれています。ですから、悪意のある
67 クライアントがログファイルに制御文字を挿入することができます。
68 生のログを扱うときは注意してください。</p>
69 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
71 <h2><a name="errorlog" id="errorlog">エラーログ</a></h2>
73 <table class="related"><tr><th>関連モジュール</th><th>関連ディレクティブ</th></tr><tr><td /><td><ul><li><code class="directive"><a href="./mod/core.html#errorlog">ErrorLog</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/core.html#loglevel">LogLevel</a></code></li></ul></td></tr></table>
75 <p><code class="directive"><a href="./mod/core.html#errorlog">ErrorLog</a></code> ディレクティブにより
76 名前と場所が決まるサーバのエラーログは、一番重要なログファイルです。
77 Apache の診断情報はここに送られ、リクエストを処理しているときに
78 発生したエラーはすべてここに記録されます。サーバを起動したときや、
79 サーバの動作に問題が起こったときは、一番最初に調べるべき
80 ところです。間違いの詳細や修正方法がそこに書かれていることが
83 <p>エラーログは普通はファイルに書かれます (通常 Unix システムでは
84 <code>error_log</code>、Windows と OS/2 では <code>error.log</code>)。
85 Unix システムではエラーを <code>syslog</code> や
86 <a href="#piped">パイプでプログラムに送る</a> ことができます。</p>
88 <p>エラーログの書式は比較的自由度の高いもので、説明的に書かれています。
89 ただし、いくつかの情報はほとんどのエラーログのエントリにあります。
90 例えば、代表的なものに次のようなメッセージがあります。</p>
92 <div class="example"><p><code>
93 [Wed Oct 11 14:32:52 2000] [error] [client 127.0.0.1]
94 client denied by server configuration:
95 /export/home/live/ap/htdocs/test
98 <p>ログエントリの最初の項目はメッセージの日付と時刻です。
99 二つめの項目は報告されているエラーの重要度です。
100 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#loglevel">LogLevel</a></code> で重要度のレベルを
101 制限することによりエラーログに送られるエラーの種類を制御することが
102 できます。三つ目の項目はエラーを発生させたクライアントの IP アドレス
103 です。残りはメッセージで、この場合はサーバがクライアントのアクセスを
104 拒否するように設定されている、ということを示しています。
105 サーバはリクエストされた文書の (ウェブのパスではなく) ファイルシステムの
108 <p>非常に広範囲のメッセージがエラーログに現れます。たいていのものは
109 上の例のような感じです。エラーログには CGI スクリプトのデバッグ
110 出力も書かれます。CGI スクリプトが <code>stderr</code> に書いた
111 すべての情報は直接エラーログにコピーされます。</p>
113 <p>情報を追加したり削除したりしてエラーログをカスタマイズすることは
114 できません。しかし、リクエストに対するエラーログのエントリは、
115 対応するエントリが<a href="#accesslog">アクセスログ</a>にあります。
116 例えば、上の例のエントリはアクセスログのステータスコード 403 の
117 エントリに対応します。アクセスログはカスタマイズ可能ですので、
118 そちらを使うことによりエラーの状況に関する情報をより多く
121 <p>テストの最中は、問題が発生しているかどうかを見るために、
122 常にエラーログを監視するのが役に立つ場合がよくあります。
123 Unix システムでは、次のものを使うことができます。</p>
125 <div class="example"><p><code>
128 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
129 <div class="section">
130 <h2><a name="accesslog" id="accesslog">アクセスログ</a></h2>
133 <table class="related"><tr><th>関連モジュール</th><th>関連ディレクティブ</th></tr><tr><td><ul><li><code class="module"><a href="./mod/mod_log_config.html">mod_log_config</a></code></li><li><code class="module"><a href="./mod/mod_setenvif.html">mod_setenvif</a></code></li></ul></td><td><ul><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#logformat">LogFormat</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_setenvif.html#setenvif">SetEnvIf</a></code></li></ul></td></tr></table>
135 <p>サーバアクセスログはサーバが処理をしたすべてのリクエストを
136 記録します。アクセスログの場所と内容は <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code>
137 ディレクティブにより決まります。ログの内容の選択を簡潔にするために
138 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#logformat">LogFormat</a></code>
139 ディレクティブを使用することができます。このセクションはアクセスログに
140 情報を記録するためのサーバの設定方法を説明します。</p>
142 <p>もちろん、アクセスログに情報を蓄積することはログ管理の
143 始まりに過ぎません。次の段階は有用な統計を取るためにこの情報を
144 解析することです。一般的なログ解析はこの文書の範囲外で、
145 ウェブサーバ自身の仕事というわけでもありません。この話や、
146 ログ解析を行なうアプリケーションの情報を得るには、<a href="http://dmoz.org/Computers/Software/Internet/Site_Management/Log_analysis/">
147 Open Directory</a> や <a href="http://dir.yahoo.com/Computers_and_Internet/Software/Internet/World_Wide_Web/Servers/Log_Analysis_Tools/">
148 Yahoo</a> を調べてください。</p>
150 <p>いろんなバージョンの Apache httpd が mod_log_config,
151 mod_log_agent, <code>TransferLog</code> ディレクティブといった、
152 他のモジュールやディレクティブを使ってアクセスのロギングを
153 制御してきました。今では、<code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> がすべての古い
154 ディレクティブの機能を含むようになっています。</p>
156 <p>アクセスログの書式は非常に柔軟な設定が可能です。
157 書式は C の printf(1) フォーマット文字列に非常に似た
158 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#フォーマット文字列">フォーマット文字列</a></code>
159 により指定されます。いくつか次の節で例を示します。
160 フォーマット文字列に使用できる内容の一覧は <a href="mod/mod_log_config.html">mod_log_config の文書</a>
163 <h3><a name="common" id="common">Common Log Format</a></h3>
166 <p>アクセスログのよくある設定に以下のものがあります。</p>
168 <div class="example"><p><code>
169 LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common<br />
170 CustomLog logs/access_log common
173 <p>これは、<em>ニックネーム</em> <code>common</code> を定義し、
174 ログのフォーマット文字列の一つと関連付けます。フォーマット文字列は
175 パーセントディレクティブからなり、それぞれのパーセントディレクティブは
176 サーバにどの情報をロギングするかを指示します。フォーマット文字列に
177 文字をそのまま入れることもでき、それらはログの出力に直接コピーされます。
178 そこに引用文字 (<code>"</code>) を書くときは、
180 されることを防ぐためにバックスラッシュでエスケープする必要があります。
181 フォーマット文字列には改行用の "<code>\n</code>"、タブ用の
182 "<code>\t</code>" という特別な制御文字も含めることができます。</p>
184 <p><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> ディレクティブは
186 <em>ニックネーム</em> を使って新しいログファイルを設定します。
187 アクセスログのファイル名はスラッシュで始まらない限り、
188 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#serverroot">ServerRoot</a></code> からの相対パスとして
191 <p>上の設定は Common Log Format (CLF) と呼ばれる形式で
192 ログエントリを書きます。この標準の形式は異なるウェブサーバの多くが
193 生成することができ、多くのログ解析プログラムが読みこむことができます。
194 CLF により生成されたログファイルのエントリは以下のようになります:</p>
196 <div class="example"><p><code>
197 127.0.0.1 - frank [10/Oct/2000:13:55:36 -0700] "GET
198 /apache_pb.gif HTTP/1.0" 200 2326
201 <p>このログエントリのそれぞれの部分の意味は以下で説明します。</p>
204 <dt><code>127.0.0.1</code> (<code>%h</code>)</dt>
206 <dd>これはサーバへリクエストをしたクライアント (リモートホスト)
207 の IP アドレスです。<code class="directive"><a href="./mod/core.html#hostnamelookups">HostnameLookups</a></code> が
208 <code>On</code> の場合は、サーバはホスト名を調べて、
209 IP アドレスが書かれているところに記録します。しかし、この設定は
210 サーバをかなり遅くするので、あまりお勧めできません。
211 そうではなく、<code class="program"><a href="./programs/logresolve.html">logresolve</a></code> の
212 ようなログの後処理を行なうプログラムでホスト名を調べるのが良いでしょう。
213 ここに報告される IP アドレスは必ずしもユーザが使っているマシンの
214 ものであるとは限りません。ユーザとサーバの間にプロキシサーバが
215 あれば、このアドレスは元のマシンのものではなく、プロキシの
218 <dt><code>-</code> (<code>%l</code>)</dt>
220 <dd>出力中の「ハイフン」は要求された情報が手に入らなかったということを
221 意味します。この場合、取得できなかった情報はクライアントのマシンの
222 <code>identd</code> により決まる RFC 1413 のクライアントの
223 アイデンティティです。この情報はあまり信用することができず、
224 しっかりと管理された内部ネットワークを除いては使うべきではありません。
225 Apache は <code class="directive"><a href="./mod/core.html#identitycheck">IdentityCheck</a></code> が
226 <code>On</code> になっていない限り、この情報を得ようとすらしません。</dd>
228 <dt><code>frank</code> (<code>%u</code>)</dt>
230 <dd>これは HTTP 認証による、ドキュメントをリクエストした人の
231 ユーザ ID です。CGI スクリプトには通常同じ値が <code>REMOTE_USER</code>
232 環境変数として与えられます。リクエストのステータスコード
233 (以下を参照) が 401 であった場合は、ユーザは認証に失敗しているので、
234 この値は信用できません。ドキュメントがパスワードで保護されていない
235 場合は、この部分は前のものと同じように "<code>-</code>" に
238 <dt><code>[10/Oct/2000:13:55:36 -0700]</code>
239 (<code>%t</code>)</dt>
242 サーバがリクエストを受け取った時刻です。書式は:
245 <code>[day/month/year:hour:minute:second zone]<br />
247 month = 3*letter<br />
250 minute = 2*digit<br />
251 second = 2*digit<br />
252 zone = (`+' | `-') 4*digit</code>
254 ログのフォーマット文字列に <code>%{format}t</code> を
255 指定することで、別の形式で時刻を表示させることもできます。
256 このとき、<code>format</code> は C の標準ライブラリの
257 <code>strftime(3)</code> の形式になります。
260 <dt><code>"GET /apache_pb.gif HTTP/1.0"</code>
261 (<code>\"%r\"</code>)</dt>
263 <dd>クライアントからのリクエストが二重引用符の中に示されています。
264 リクエストには多くの有用な情報があります。まず、この場合クライアントが
265 使ったメソッドは <code>GET</code> です。次に、クライアントは
266 リソース <code>/apache_pb.gif</code> を要求しました。そして、
267 クライアントはプロトコル <code>HTTP/1.0</code> を使用しました。
268 リクエストの各部分を独立にログ収集することもできます。例えば、
269 フォーマット文字列 "<code>%m %U%q %H</code>" は
270 メソッド、パス、クエリ文字列、プロトコルをログ収集し、
271 結局 "<code>%r</code>" とまったく同じ出力になります。</dd>
273 <dt><code>200</code> (<code>%>s</code>)</dt>
275 <dd>サーバがクライアントに送り返すステータスコードです。
276 この情報は、リクエストが成功応答 (2 で始まるコード) であったか、
277 リダイレクション (3 で始まるコード) であったか、クライアントによる
278 エラー (4 で始まるコード) であったか、サーバのエラー (5 で始まるコード)
279 であったか、を表すので、非常に大切です。ステータスコードの
280 完全なリストは <a href="http://www.w3.org/Protocols/rfc2616/rfc2616.txt">HTTP
281 規格</a> (RFC2616 第 10 節) にあります。</dd>
283 <dt><code>2326</code> (<code>%b</code>)</dt>
285 <dd>この最後の部分はクライアントに送信されたオブジェクトの、
286 応答ヘッダを除いたサイズを表します。コンテントがクライアントに送られなかった
287 場合は、この値は "<code>-</code>" になります。コンテントが無い場合に
288 "<code>0</code>" をログ収集するには、<code>%b</code> ではなく
289 <code>%B</code> を使ってください。</dd>
294 <h3><a name="combined" id="combined">Combined Log Format</a></h3>
297 <p>もう一つのよく使われる書式は Combined Log Format と呼ばれています。
298 以下のようにして使うことができます。</p>
300 <div class="example"><p><code>
301 LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\"
302 \"%{User-agent}i\"" combined<br />
303 CustomLog log/access_log combined
306 <p>この書式の最初の方は Common Log Format とまったく同じで、最後に
307 二つ追加のエントリがあります。追加のエントリはパーセントディレクティブ
308 <code>%{<em>header</em>}i</code> を使っています。ここで
309 <em>header</em> は HTTP のリクエストヘッダのどれかです。この書式による
310 アクセスログは以下のような感じになります:</p>
312 <div class="example"><p><code>
313 127.0.0.1 - frank [10/Oct/2000:13:55:36 -0700] "GET
314 /apache_pb.gif HTTP/1.0" 200 2326
315 "http://www.example.com/start.html" "Mozilla/4.08 [en]
322 <dt><code>"http://www.example.com/start.html"</code>
323 (<code>\"%{Referer}i\"</code>)</dt>
325 <dd>"Referer" (意図的な綴り間違い) HTTP リクエストヘッダです。
326 これはクライアントが報告してくる参照元のサイトを表します。
327 (この場合は、<code>/apache_pb.gif</code> にリンクしているか、
330 <dt><code>"Mozilla/4.08 [en] (Win98; I ;Nav)"</code>
331 (<code>\"%{User-agent}i\"</code>)</dt>
333 <dd>User-Agent HTTP リクエストヘッダです。これはクライアントのブラウザが
334 自分自身のことを報告してくる情報です。</dd>
338 <h3><a name="multiple" id="multiple">複数のアクセスログ</a></h3>
341 <p>複数のアクセスログは単に設定ファイルに複数の <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code>
342 ディレクティブを書くことで作成されます。例えば、以下のディレクティブは
343 三つのアクセスログを作ります。最初のものは基本的な CLF の情報で、
344 二つ目と三つ目は referer とブラウザの情報です。最後二つの
345 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> は
346 <code>ReferLog</code> ディレクティブと
347 <code>AgentLog</code> ディレクティブの効果をまねる方法を示しています。</p>
349 <div class="example"><p><code>
350 LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common<br />
351 CustomLog logs/access_log common<br />
352 CustomLog logs/referer_log "%{Referer}i -> %U"<br />
353 CustomLog logs/agent_log "%{User-agent}i"
356 <p>この例は <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#logformat">LogFormat</a></code> で
358 ということも示しています。ニックネームの代わりに、
359 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> ディレクティブに
360 直接ログの書式を指定することができます。</p>
363 <h3><a name="conditional" id="conditional">条件付きログ</a></h3>
366 <p>クライアントのリクエストの特徴に基づいてアクセスログにエントリの
367 一部をロギングしない方が便利なことがあります。これは <a href="env.html">環境変数</a> の補助により簡単に実現できます。まず、
368 リクエストが何らかの条件に合うということを表すために環境変数が
369 設定される必要があります。これは通常は <code class="directive"><a href="./mod/mod_setenvif.html#setenvif">SetEnvIf</a></code> により
370 行なわれます。そして、<code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> ディレクティブの
371 <code>env=</code> 節を使って環境変数が設定されているリクエストを
372 含めたり排除したりすることができます。いくつか例を挙げます:</p>
374 <div class="example"><p><code>
375 # Mark requests from the loop-back interface<br />
376 SetEnvIf Remote_Addr "127\.0\.0\.1" dontlog<br />
377 # Mark requests for the robots.txt file<br />
378 SetEnvIf Request_URI "^/robots\.txt$" dontlog<br />
379 # Log what remains<br />
380 CustomLog logs/access_log common env=!dontlog
383 <p>他の例として、英語を話す人からのリクエストとそれ以外の人からのリクエストを
384 分けたい、という場合を考えてみてください。</p>
386 <div class="example"><p><code>
387 SetEnvIf Accept-Language "en" english<br />
388 CustomLog logs/english_log common env=english<br />
389 CustomLog logs/non_english_log common env=!english
392 <p>ここまででは条件付きロギングが非常に強力で柔軟であることを示してきましたが、
393 それがログの内容を制御する唯一の方法というわけではありません。ログファイルは
394 サーバの活動の完全な記録である方がより役に立ちます。単純にログファイルを
395 後処理して、考慮したくないログを削除する方が簡単であることがよくあります。</p>
397 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
398 <div class="section">
399 <h2><a name="rotation" id="rotation">ログの交替</a></h2>
402 <p>普通の負荷のサーバでさえ、ログファイルに保存される情報の量は
403 膨大になります。アクセスログのファイルは普通 10,000 リクエスト毎に
404 1 MB 以上増えます。ですから、既存のログを移動したり、削除したりして、
405 定期的にログを交替させることが必要になります。これはサーバの実行中には
406 行なえません。というのは、Apache はファイルが open されている間は
407 ずっと古いログファイルに書き続けるからです。
408 新しいログファイルを open できるように、ログファイルが移動されたり
409 削除された後に、サーバを<a href="stopping.html">再起動</a>する
412 <p><em>優雅な</em> 再起動を行なうことで、サーバは既存のコネクションや
413 処理待ちのコネクションを失うことなく新しいログファイルを open させる
414 ことができます。しかし、これを実現するために、サーバは古いリクエストを
415 扱っている間は古いログファイルに書き続ける必要があります。
416 ですから、再起動の後ではログファイルの処理を始める前に、しばらく待たなければ
417 なりません。単にログを交替させて、ディスクの節約のために古いログを
420 <div class="example"><p><code>
421 mv access_log access_log.old<br />
422 mv error_log error_log.old<br />
423 apachectl graceful<br />
425 gzip access_log.old error_log.old
428 <p>ログの交替をするもう一つの方法は<a href="#piped">パイプ経由のログ</a>を使うもので、次の節で説明されています。</p>
429 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
430 <div class="section">
431 <h2><a name="piped" id="piped">パイプ経由のログ</a></h2>
434 <p>Apache httpd はエラーログとアクセスログをファイルに直接書く代わりに、
435 パイプを通して別のプログラムに書き出すことができます。
436 この機能により、主サーバにコードを追加することなく
437 ロギングの柔軟性が非常に高まっています。パイプにログを書くためには、
438 単にファイル名をパイプ文字 "<code>|</code>" に置き換え、その続きに
439 標準入力からログのエントリを受けとる実行プログラムの名前を書くだけです。
440 Apache はパイプ経由のログ用のプロセスをサーバの起動時に実行し、
441 サーバの実行中にそのプログラムがクラッシュしたときはそれを再び
442 実行します。(この最後の機能がこの技術が「信頼性のあるパイプ経由のロギング」
445 <p>パイプ経由のログ用のプロセスは Apache httpd の親プロセスから起動され、
446 そのプロセスのユーザ ID を継承します。これは、パイプ経由のログ用の
447 プログラムは普通 root として実行されることを意味します。
448 ですから、プログラムを簡単で安全に保つことが非常に重要です。</p>
450 <p>パイプ経由のログの重要な利用法は、サーバの再起動なしでログの交替を
451 することです。Apache HTTP サーバにはこのための <code class="program"><a href="./programs/rotatelogs.html">rotatelogs</a></code> と呼ばれる簡単な
452 プログラムが付属しています。たとえば、24 時間毎にログを交替させるには、
455 <div class="example"><p><code>
456 CustomLog "|/usr/local/apache/bin/rotatelogs
457 /var/log/access_log 86400" common
460 <p>パイプの先で呼ばれるコマンド全体が引用符で囲まれていることに注目して
461 ください。この例はアクセスログを使っていますが、エラーログにも同じ技術を
465 <a href="http://www.cronolog.org/">cronolog</a> というログ交替用の
466 プログラムが外部のサイトにあります。</p>
468 <p>条件付きロギングと同様、パイプ経由のログは非常に強力な
469 道具ですが、オフラインの後処理のような、より簡単な解決方法があるときは
471 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
472 <div class="section">
473 <h2><a name="virtualhosts" id="virtualhosts">バーチャルホスト</a></h2>
476 <p>多くの <a href="vhosts/">バーチャルホスト</a> のあるサーバを実行している
477 ときは、ログファイルの扱い方にいくつかの方法があります。
478 まず、単独のホストのみのサーバとまったく同じようにログを使うことができます。
479 ロギングディレクティブを主サーバのコンテキストの
480 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#virtualhost"><VirtualHost></a></code> セクションの外に置くことで、
481 すべてのログを同じアクセスログとエラーログにログ収集することができます。
482 この手法では個々のバーチャルホストの統計を簡単にとることはできません。</p>
484 <p><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#customlog">CustomLog</a></code> や
485 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#errorlog">ErrorLog</a></code> ディレクティブが
486 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#virtualhost"><VirtualHost></a></code> の中に
488 ホストへのすべてのリクエストやエラーがそこで指定されたファイルにのみ
489 ログ収集されます。ロギングディレクティブのないバーチャルホストは
490 依然としてリクエストが主サーバのログに送られます。この手法は少ない
491 バーチャルホストに対しては非常に有用ですが、ホストの数が非常に多くなると
492 管理が大変になります。さらに、<a href="vhosts/fd-limits.html">ファイル記述子の限界</a>の問題を起こすことが
495 <p>アクセスログには、非常に良い妥協案があります。バーチャルホストの
496 情報をログのフォーマット文字列に加えることで、すべてのホストへの
497 リクエストを同じログにログ収集して、後でログを個々のファイルに分割することが
498 できます。たとえば、以下のディレクティブを見てください。</p>
500 <div class="example"><p><code>
501 LogFormat "%v %l %u %t \"%r\" %>s %b"
503 CustomLog logs/access_log comonvhost
506 <p><code>%v</code> がリクエストを扱っているバーチャルホストの名前を
507 ログ収集するために使われています。そして、<a href="programs/other.html">split-logfile</a> のようなプログラムを
509 バーチャルホスト毎のファイルにログを分割することができます。</p>
511 <p>残念ながら、エラーログには同様の手法はありません。ですから、
512 すべてのバーチャルホストを同じエラーログの中に混ぜるか、
513 バーチャルホスト毎にエラーログを使うかを選ばなければなりません。</p>
514 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
515 <div class="section">
516 <h2><a name="other" id="other">他のログファイル</a></h2>
519 <table class="related"><tr><th>関連モジュール</th><th>関連ディレクティブ</th></tr><tr><td><ul><li><code class="module"><a href="./mod/mod_logio.html">mod_logio</a></code></li><li><code class="module"><a href="./mod/mod_log_forensic.html">mod_log_forensic</a></code></li><li><code class="module"><a href="./mod/mod_cgi.html">mod_cgi</a></code></li><li><code class="module"><a href="./mod/mod_rewrite.html">mod_rewrite</a></code></li></ul></td><td><ul><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#logformat">LogFormat</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_log_forensic.html#forensiclog">ForensicLog</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mpm_common.html#pidfile">PidFile</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_rewrite.html#rewritelog">RewriteLog</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_rewrite.html#rewriteloglevel">RewriteLogLevel</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_cgi.html#scriptlog">ScriptLog</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_cgi.html#scriptlogbuffer">ScriptLogBuffer</a></code></li><li><code class="directive"><a href="./mod/mod_cgi.html#scriptloglength">ScriptLogLength</a></code></li></ul></td></tr></table>
521 <h3>実際に送受信したバイト数のログ</h3>
524 <p><code class="module"><a href="./mod/mod_logio.html">mod_logio</a></code> は、
525 ネットワーク上で実際に送受信した数をログする
527 <code class="directive"><a href="./mod/mod_log_config.html#logformat">LogFormat</a></code>
534 <p><code class="module"><a href="./mod/mod_log_forensic.html">mod_log_forensic</a></code> はクライアントリクエストの
535 forensic ログを取ります。ログはリクエスト処理前と処理後に
536 行われますので、1 リクエストに対して 2 行のログが出力されます。
537 forensic ロガーはとても厳密でカスタマイズできません。
538 デバッグやセキュリティ用のツールとして有効かもしれません。</p>
541 <h3><a name="pidfile" id="pidfile">PID ファイル</a></h3>
544 <p>起動時に、Apache は親 httpd プロセスのプロセス ID を
545 <code>logs/httpd.pid</code> に保存します。この
546 ファイル名は <code class="directive"><a href="./mod/mpm_common.html#pidfile">PidFile</a></code> ディレクティブを使って
547 変更することができます。プロセス ID は管理者が親プロセスに
548 シグナルを送ることでデーモンを再起動したり終了させたりするときに
549 使用します。Windows では、代わりに -k コマンドオプションを
550 使ってください。詳しい情報は <a href="stopping.html">終了と
551 再起動</a> のページを見てください。</p>
554 <h3><a name="scriptlog" id="scriptlog">スクリプトログ</a></h3>
557 <p>デバッグの補助のために、<code class="directive"><a href="./mod/mod_cgi.html#scriptlog">ScriptLog</a></code> ディレクティブは
558 CGI スクリプトの入力と出力を記録するようにできます。
559 これはテスト用にのみ使用して、通常のサーバでは使用しないでください。
560 詳しい情報は <a href="mod/mod_cgi.html">mod_cgi の文書</a> にあります。</p>
563 <h3><a name="rewritelog" id="rewritelog">リライトログ</a></h3>
566 <p><code class="directive"><a href="./mod/mod_rewrite.html#mod_rewrite">mod_rewrite</a></code> の強力で
568 使っているときは、ほぼいつもデバッグを簡単にするために
569 <code class="directive"><a href="./mod/mod_rewrite.html#rewritelog">RewriteLog</a></code> の使用が
570 必要でしょう。このログファイルにはリライトエンジンがリクエストを
571 書き換える方法の詳細な解析が出力されます。詳しさの度合は <code class="directive"><a href="./mod/mod_rewrite.html#rewriteloglevel">RewriteLogLevel</a></code>
575 <div class="bottomlang">
576 <p><span>翻訳済み言語: </span><a href="./en/logs.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English"> en </a> |
577 <a href="./fr/logs.html" hreflang="fr" rel="alternate" title="Français"> fr </a> |
578 <a href="./ja/logs.html" title="Japanese"> ja </a> |
579 <a href="./ko/logs.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean"> ko </a> |
580 <a href="./tr/logs.html" hreflang="tr" rel="alternate" title="Türkçe"> tr </a></p>
581 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img src="./images/up.gif" alt="top" /></a></div><div class="section"><h2><a id="comments_section" name="comments_section">コメント</a></h2><div class="warning"><strong>Notice:</strong><br />This is not a Q&A section. Comments placed here should be pointed towards suggestions on improving the documentation or server, and may be removed again by our moderators if they are either implemented or considered invalid/off-topic. Questions on how to manage the Apache HTTP Server should be directed at either our IRC channel, #httpd, on Freenode, or sent to our <a href="http://httpd.apache.org/lists.html">mailing lists</a>.</div>
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