1 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
2 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
3 <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="ja" xml:lang="ja"><head><!--
4 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
5 This file is generated from xml source: DO NOT EDIT
6 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
8 <title>コンテントネゴシエーション - Apache HTTP サーバ</title>
9 <link href="./style/css/manual.css" rel="stylesheet" media="all" type="text/css" title="Main stylesheet" />
10 <link href="./style/css/manual-loose-100pc.css" rel="alternate stylesheet" media="all" type="text/css" title="No Sidebar - Default font size" />
11 <link href="./style/css/manual-print.css" rel="stylesheet" media="print" type="text/css" />
12 <link href="./images/favicon.ico" rel="shortcut icon" /></head>
13 <body id="manual-page"><div id="page-header">
14 <p class="menu"><a href="./mod/">モジュール</a> | <a href="./mod/directives.html">ディレクティブ</a> | <a href="./faq/">FAQ</a> | <a href="./glossary.html">用語</a> | <a href="./sitemap.html">サイトマップ</a></p>
15 <p class="apache">Apache HTTP サーバ バージョン 2.3</p>
16 <img alt="" src="./images/feather.gif" /></div>
17 <div class="up"><a href="./"><img title="<-" alt="<-" src="./images/left.gif" /></a></div>
19 <a href="http://www.apache.org/">Apache</a> > <a href="http://httpd.apache.org/">HTTP サーバ</a> > <a href="http://httpd.apache.org/docs/">ドキュメンテーション</a> > <a href="./">バージョン
20 2.3</a></div><div id="page-content"><div id="preamble"><h1>コンテントネゴシエーション</h1>
22 <p><span>Available Languages: </span><a href="./en/content-negotiation.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English"> en </a> |
23 <a href="./ja/content-negotiation.html" title="Japanese"> ja </a> |
24 <a href="./ko/content-negotiation.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean"> ko </a></p>
26 <div class="outofdate">This translation may be out of date. Check the
27 English version for recent changes.</div>
30 <p>Apache は HTTP/1.1 の規格に記述されているコンテントネゴシエーションを
33 言語、文字セット、エンコーディングの優先傾向に基づいて、
35 また、不完全なネゴシエーション情報を送ってくるブラウザからのリクエストを
36 もっと賢く取り扱えるよう、いくつか機能も実装してあります。</p>
39 <code class="module"><a href="./mod/mod_negotiation.html">mod_negotiation</a></code>
40 モジュールによって提供されていて、デフォルトで組み込まれています。</p>
42 <div id="quickview"><ul id="toc"><li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#about">コンテントネゴシエーションについて</a></li>
43 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#negotiation">Apache におけるネゴシエーション</a></li>
44 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#methods">ネゴシエーション方法</a></li>
45 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#better">品質の値を変える</a></li>
46 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#extensions">Transparent Content Negotiation
48 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#naming">リンクと名前の変換に関する注意点</a></li>
49 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#caching">キャッシュに関する注意事項</a></li>
50 <li><img alt="" src="./images/down.gif" /> <a href="#more">追加情報</a></li>
52 <div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
54 <h2><a name="about" id="about">コンテントネゴシエーションについて</a></h2>
56 <p>リソースは、幾つか異なった表現で利用できる場合があります。
58 またはそれらの組み合わせで利用できるかも知れません。
59 もっとも適した選択をする方法の一つには、インデックスページを
60 ユーザに見せて、ユーザに選んでもらう方法があります。
61 しかし、サーバが自動的に選ぶことができる場合が多くあります。
63 どの表現を嗜好するかという情報を送ることで動作しています。
64 例えばブラウザは、可能ならフランス語で情報を見たい、
67 ブラウザはリクエストのヘッダで自分の優先傾向を知らせます。
68 フランス語のみの表現を要求する場合は、ブラウザは次を送ります。</p>
70 <div class="example"><p><code>Accept-Language: fr</code></p></div>
72 <p>この優先傾向は、選択可能な表現が存在して、
73 言語によって様々な表現がある場合にのみ適用される
76 <p>もっと複雑なリクエストの例を挙げましょう。
77 このブラウザはフランス語と英語を受け付ける、しかしフランス語を好む、
79 プレインテキストや他のタイプよりは HTML を好む、
80 他のメディアタイプよりは GIF や JPEG を好む、しかし最終手段として
81 他のメディアタイプも受け付ける、と設定されています。</p>
83 <div class="example"><p><code>
84 Accept-Language: fr; q=1.0, en; q=0.5<br />
85 Accept: text/html; q=1.0, text/*; q=0.8, image/gif; q=0.6, image/jpeg; q=0.6, image/*; q=0.5, */*; q=0.1
88 <p>Apache は HTTP/1.1 規格で定義されている 'server
89 driven' コンテントネゴシエーションをサポートしています。
90 <code>Accept</code>, <code>Accept-Language</code>,
91 <code>Accept-Charset</code>, <code>Accept-Encoding</code>
92 リクエストヘッダを完全にサポートしています。Apache は
93 'transparent' コンテントネゴシエーションもサポートしていますが、
94 これは RFC 2295 と RFC 2296 で定義されている試験的な
96 これらの RFCで定義されている 'feature negotiation'
99 <p><strong>リソース</strong>とは URI
100 で特定される概念上のもののことです (RFC 2396)。 Apache
101 のような HTTP サーバは、その名前空間の中での
102 リソースの<strong>表現</strong>へのアクセスを提供します。
104 定義されたメディアタイプ、文字セット、エンコーディング等の
106 それぞれのリソースはある時点で 0 個、1 個、それ以上の表現と
107 関連付けられる可能性があります。複数の表現が利用できる場合は、
108 リソースは<strong>ネゴシエーション可能である</strong>とされ、
109 個々の表現は <strong>variant</strong> と呼ばれます。
110 ネゴシエーション可能なリソースの variant が異なる、
112 ネゴシエーションの<strong>次元</strong>と呼びます。</p>
113 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
114 <div class="section">
115 <h2><a name="negotiation" id="negotiation">Apache におけるネゴシエーション</a></h2>
117 <p>リソースをネゴシエーションするためには、
118 サーバは variant それぞれについての情報を知っておく必要があります。
119 これは以下の二つの方法のどちらかで行われます。</p>
123 (<em>すなわち</em> <code>*.var</code> ファイル)
125 を明示的に挙げているファイルを指定します。</li>
128 を使って、サーバが暗黙の内にファイル名にパターン照合を
129 行なってその結果から選択する方法。</li>
132 <h3><a name="type-map" id="type-map">type-map ファイルを使う</a></h3>
134 <p>タイプマップは <code>type-map</code> ハンドラ
136 の設定と下位互換である <a class="glossarylink" href="./glossary.html#mime-type" title="用語集を参照">MIME タイプ</a>
137 <code>application/x-type-map</code>)
139 この機能を使うためには、あるファイルの拡張子を
140 <code>type-map</code>
142 設定ファイル中に置く必要があることに注意してください。
145 <div class="example"><p><code>AddHandler type-map .var</code></p></div>
147 <p>をサーバ設定ファイル中に書くことが一番良い方法です。</p>
149 <p>タイプマップファイルは記述するリソースと同じ名前を持っていて、
150 利用可能な variant それぞれのエントリを持っている必要があります。
151 そして、このエントリは連続した HTTP のヘッダ行で構成されます。
152 異なる variant のためのエントリは空行で区切られています。
153 エントリ中に空行が複数あってはいけません。
154 習慣的には、マップファイルは全体を結合したもののエントリから始まります
155 (しかしこれは必須ではなく、あったとしても無視されるものです)。
156 次に例を示します。このファイルはリソース <code>foo</code>
157 を記述しているので、<code>foo.var</code> という名前になります。</p>
159 <div class="example"><p><code>
162 URI: foo.en.html<br />
163 Content-type: text/html<br />
164 Content-language: en<br />
166 URI: foo.fr.de.html<br />
167 Content-type: text/html;charset=iso-8859-2<br />
168 Content-language: fr, de<br />
170 <p>たとえ MultiViews を使用するようになっていたとしても、
171 ファイル名の拡張子よりタイプマップの方が優先権を持つということにも
173 variant の品質が違うときは、この画像のように (JPEG, GIF, ASCII
174 アートがあります) メディアタイプの "qs"
177 <div class="example"><p><code>
181 Content-type: image/jpeg; qs=0.8<br />
184 Content-type: image/gif; qs=0.5<br />
187 Content-type: text/plain; qs=0.01<br />
190 <p>qs 値の範囲は 0.000 から 1.000 です。qs 値が
192 選択されないことに注意してください。'qs' 値のない variant
193 は qs 値 1.0 を 与えられます。qs
194 パラメータはクライアントの能力に関係無く、他の variant と
197 例えば、写真を表現しようとしているときは JPEG
199 ファイルよりも高い品質になります。しかし、リソースが元々
200 ASCII アートで表現されているときは、ASCII ファイルの
201 方が JPEG ファイルよりも高い品質になります。このように、qs
202 は 表現されるリソースの性質によって variant
206 <a href="mod/mod_negotiation.html#typemaps">mod_negotiation</a>
210 <h3><a name="multiviews" id="multiviews">Multiviews</a></h3>
212 <p><code>MultiViews</code> はディレクトリ毎のオプションで、
213 <code>httpd.conf</code>ファイルの
214 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#directory"><Directory></a></code>,
215 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#location"><Location></a></code>,
216 <code class="directive"><a href="./mod/core.html#files"><Files></a></code>
217 セクション中や、(<code class="directive"><a href="./mod/core.html#allowoverride">AllowOverride</a></code>
218 が適切な値に 設定されていると) <code>.htaccess</code>
219 ファイルで <code class="directive"><a href="./mod/core.html#options">Options</a></code>
220 ディレクティブによって設定することができます。
221 <code>Options All</code> は
222 <code>MultiViews</code>
223 をセットしないことに注意してください。明示的に
226 <p><code>MultiViews</code> の効果は以下のようになります:
227 サーバが <code>/some/dir/foo</code>
228 へのリクエストを受け取り、<code>/some/dir</code> で
229 <code>MultiViews</code> が有効であって、
230 <code>/some/dir/foo</code> が存在<em>しない</em>場合、
231 サーバはディレクトリを読んで <code>foo.*</code>
233 事実上それらのファイルをマップするタイプマップを作ります。
234 そのとき、メディアタイプとコンテントエンコーディングは、そのファイル名を
235 直接指定したときと同じものが割り当てられます。
236 それからクライアントの要求に一番合うものを選びます。</p>
238 <p>サーバがディレクトリの索引を作ろうとしている場合、
239 <code>MultiViews</code>
240 は <code class="directive"><a href="./mod/mod_dir.html#directoryindex">DirectoryIndex</a></code>
241 ディレクティブで指定されたファイルを探す過程にも
243 <div class="example"><p><code>DirectoryIndex index</code></p></div>
244 <p>が書かれていて、<code>index.html</code> と
245 <code>index.html3</code> が
246 両方存在していると、サーバはその中からどちらかを適当に選びます。
247 もしその両方が存在せずに <code>index.cgi</code>
248 が存在していると、 サーバはそれを実行します。</p>
251 文字セット、コンテントタイプ、言語、エンコーディングを
252 指定するための <code>mod_mime</code>
253 で認識できる拡張子を持たないファイルが見つかると、結果は
254 <code class="directive"><a href="./mod/mod_mime.html#multiviewsmatch">MultiViewsMatch</a></code>
255 ディレクティブの設定に依存します。このディレクティブは
256 ハンドラ、フィルタ、他のファイル拡張子タイプのどれが
257 MultiViews ネゴシエーションで使用できるかを決定します。</p>
259 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
260 <div class="section">
261 <h2><a name="methods" id="methods">ネゴシエーション方法</a></h2>
263 <p>Apache はリソースの variant の一覧を、タイプマップファイルか
264 ディレクトリ内のファイル名からかで取得した後、
265 「最適な」 variant を決定するために二つの方法の
267 Apache のコンテントネゴシエーションの機能を使うために、
268 どのようにしてこの調停が行われるか詳細を知る必要はありません。
269 しかしながら、この文書の残りでは関心のある人のために、
270 使用されている方法について説明しています。</p>
272 <p>ネゴシエーション方法は二つあります。</p>
275 <li>通常は <strong>Apache のアルゴリズムを用いた Server
276 driven negotiation</strong> が使用されます。Apache
277 のアルゴリズムは後に詳細に説明されています。
278 このアルゴリズムが使用された場合、Apache
279 はより良い結果になるように、特定の次元において品質の値を
281 が品質の値を変える方法は後で詳細に説明されています。</li>
284 で定義されている機構を用いてブラウザが特に指定した場合、
285 <strong>transparent content negotiation</strong>
286 が使用されます。このネゴシエーション方法では、「最適な」
287 variant の決定をブラウザが完全に制御することができます。
288 ですから、結果はブラウザが使用しているアルゴリズムに依存します。
289 Transparent negotiation の処理の過程で、ブラウザは RFC 2296
290 で 定義されている 'remote variant selection algorithm'
291 を実行するように頼むことができます。</li>
294 <h3><a name="dimensions" id="dimensions">ネゴシエーションの次元</a></h3>
307 <td>ブラウザは <code>Accept</code>
309 アイテムそれぞれは、関連した品質数値を持つことができます。
310 variant の説明も品質数値を持つことができます
311 ("qs" パラメータをご覧下さい)。</td>
317 <td>ブラウザは <code>Accept-Language</code>
319 要素それぞれに品質数値を持たせることができます。
320 variants は 0 か 1 つかそれ以上の言語と
327 <td>ブラウザは <code>Accept-Encoding</code>
329 要素それぞれに品質数値を持たせることができます。</td>
335 <td>ブラウザは <code>Accept-Charset</code>
337 要素それぞれに品質数値を持たせることができます。
338 variant はメディアタイプのパラメータとして文字セットを
344 <h3><a name="algorithm" id="algorithm">Apache ネゴシエーションアルゴリズム</a></h3>
346 <p>ブラウザに返す「最適な」variant を (もしあれば) 選択するように
347 Apache は次のアルゴリズムを使うことができます。
348 このアルゴリズムを設定により変更することはできません。
352 <li>まずはじめに、ネゴシエーションの次元それぞれについて適切な
353 <em>Accept*</em> ヘッダフィールドを調べ、
354 variant それぞれに品質を割り当てます。
355 もしある次元の <em>Accept*</em> ヘッダでその variant
356 が許容できないことが示されていれば、それを削除します。
357 variant が一つも残っていなければ、ステップ 4 に行きます。</li>
360 消去法で「最適な」 variant を選びます。
362 テストで選択されなかった variant は削除されていきます。
363 テスト後 variant が一つだけ残っていれば、それを最適なものとして
365 複数 variant が残っていれば、次のテストに進みます。
368 <li>variant のメディアタイプの品質数値と <code>Accept</code>
369 ヘッダの品質数値との積を計算して、最高値の variant
372 <li>言語品質数値が最高の variant を選びます。</li>
374 <li>(もしあれば) <code>Accept-Language</code> ヘッダの言語順か、
376 <code class="directive"><a href="./mod/mod_negotiation.html#languagepriority">LanguagePriority</a></code>
377 ディレクティブの言語順で最適な言語の variant を選びます。</li>
379 <li>最高「レベル」のメディアパラメータ
380 (text/html メディアタイプのバージョンを与えるために使われます)
381 を持つ variant を選びます。</li>
383 <li><code>Accept-Charset</code> ヘッダ行で与えられている最高の文字セット
384 メディアパラメータを持つ variant を選びます。
385 明示的に除外されていない限り、ISO-8859-1
387 <code>text/*</code> メディアタイプであるけれども
388 特定の文字セットに明示的に関連づけられているわけではない
389 variant は ISO-8859-1 であると仮定されます。</li>
391 <li>ISO-8859-1 <em>ではない</em>文字セットメディアパラメータと
392 関連づけられている variant を選びます。
393 そのような variant がない場合は、代わりに全ての
396 <li>最適なエンコーディングの variant を選びます。
397 もし user-agent が許容するエンコーディングがあれば、
399 そうではなく、もしエンコードされたものとそうでない
400 variant が混ざって存在していたらエンコードされていない
402 variant が全部エンコードされているか
403 variant が全部エンコードされていないという場合は、
404 全ての variant を選びます。</li>
406 <li>内容の最も短い variant を選びます。</li>
408 <li>残っている variant の最初のものを選びます。
409 タイプマップファイルの最初にリストされているか、
410 variant がディレクトリから最初に読み込まれる時に
411 ASCII順でソートしてファイル名が先頭になったか、のどちらかです。</li>
415 <li>アルゴリズムを使って一つの「最適な」variant を選びましたので、
416 それを応答として返します。ネゴシエーションの次元を指定するために
417 HTTP レスポンスヘッダ <code>Vary</code> が設定されます
419 ブラウザやキャッシュはこの情報を使うことができます)。
422 <li>ここに来たということは、variant が一つも選択されなかった
423 (ブラウザが許容するものがなかったため) ということです。
424 406 ステータス ("No Acceptable representation" を意味する)
425 が、利用可能な variant のリストのついた HTML
427 相違の次元を示す HTTP <code>Vary</code> ヘッダも設定されます。</li>
430 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
431 <div class="section">
432 <h2><a name="better" id="better">品質の値を変える</a></h2>
434 <p>上記の Apache ネゴシエーションアルゴリズムの厳格な解釈で
435 得られるであろう値から、Apache は品質数値を時々変えます。
436 これは、このアルゴリズムで完全ではない、あるいは正確でない情報を送る
437 ブラウザ向けによりよい結果を得るために行われます。
438 かなりポピュラーなブラウザで、もしないと間違った variant
439 を選択する結果になってしまうような <code>Accept</code>
441 ブラウザが完全で正しい情報を送っていれば、
444 <h3><a name="wildcards" id="wildcards">メディアタイプとワイルドカード</a></h3>
446 <p><code>Accept:</code> リクエストヘッダはメディアタイプの優先傾向を指定します。
447 これはまた、"image/*" や "*/*"
448 といった「ワイルドカード」メディアタイプを含むことができます。
449 ここで * は任意の文字列にマッチします。
452 <div class="example"><p><code>Accept: image/*, */*</code></p></div>
454 <p>を含むリクエストは、"image/" ではじまるタイプ全てが許容できる、
456 (この場合はじめの "image/*" は冗長になります)
458 扱うことのできる明示的なタイプに加えて、機械的に
459 ワイルドカードを送るブラウザもあります。例えば:</p>
461 <div class="example"><p><code>
462 Accept: text/html, text/plain, image/gif, image/jpeg, */*
464 <p>こうすることの狙いは、明示的にリストしているタイプが優先されるけれども、
465 異なる表現が利用可能であればそれでも良い、ということです。
466 しかしながら、上の基本的なアルゴリズムでは、
467 */* ワイルドカードは他の全てのタイプと全く同等なので優先されません。
468 ブラウザは */* にもっと低い品質 (優先)
469 値を付けてリクエストを送るべきなのです。例えば:</p>
470 <div class="example"><p><code>
471 Accept: text/html, text/plain, image/gif, image/jpeg, */*; q=0.01
473 <p>明示的なタイプには品質数値が付けられていませんので、
474 デフォルトの 1.0 (最高値) の優先になります。
475 ワイルドカード */* は低い優先度 0.01 を与えられているので、
476 明示的にリストされているタイプに合致する variant がない場合にのみ、
479 <p>もし <code>Accept:</code> ヘッダが q 値を全く含んで<em>いなければ</em>、
481 Apache は "*/*" があれば 0.01 の q 値を設定します。
482 また、"type/*" の形のワイルドカードには 0.02 の q 値を設定します
483 (ですからこれらは "*/*" のマッチよりも優先されます)。
484 もし <code>Accept:</code> ヘッダ中のメディアタイプのどれかが q
485 値を含んでいれば、これらの特殊な値は適応<em>されず</em>、
486 正しい情報を送るブラウザからのリクエストは期待通りに
490 <h3><a name="exceptions" id="exceptions">言語ネゴシエーションの例外処理</a></h3>
492 <p>Apache 2.0 では新たに、言語ネゴシエーションが適合するものを
493 見つけるのに失敗した時に、優雅にフォールバックできるような
494 ネゴシエーションアルゴリズムが幾つか追加されました。</p>
496 <p>サーバのページをクライアントがリクエストしたけれども、
497 ブラウザの送ってきた <code>Accept-Language</code> に合致するページが一つも
498 見つからなかった場合に、サーバは "No Acceptable Variant"
499 か "Multiple Choices" レスポンスをクライアントに返します。
500 これらのエラーメッセージを返さないように、
501 このような場合には Apache が <code>Accept-Language</code> を無視して、
502 クライアントのリクエストに明示的には合致しないドキュメントを
504 <code class="directive"><a href="./mod/mod_negotiation.html#forcelanguagepriority">ForceLanguagePriority</a></code>
505 ディレクティブは、これらのエラーの一つか両方をオーバーライドするために
507 <code class="directive"><a href="./mod/mod_negotiation.html#languagepriority">LanguagePriority</a></code>
508 ディレクティブの内容を使ってサーバの判断を代行するようにできます。</p>
510 <p>サーバは他に適合するものが見つからなければ、
511 言語サブセットで適合するものを試そうともします。
512 例えばクライアントが英国英語である <code>en-GB</code> 言語で
513 ドキュメントをリクエストした場合、サーバは HTTP/1.1
514 規格では、単に <code>en</code> とマークされているドキュメントを
515 マッチするものとすることは通常は許されていません。
516 (英国英語は理解できるけど一般的な英語は理解できないという読み手は
517 考えられないので、Accept-Language ヘッダで <code>en-GB</code>
518 を含んで <code>en</code> を含まないのはほぼ確実に設定の間違いである、
520 ですが不幸なことに、多くのクライアントではデフォルトで
522 しかしながら、他の言語にはマッチせず、"No Acceptable Variants"
524 <code class="directive"><a href="./mod/mod_negotiation.html#languagepriority">LanguagePriority</a></code>
526 サブセット指定を無視して、<code>en-GB</code> を <code>en</code>
528 Apache はクライアントの許容言語リストに暗黙に
529 非常に低い品質値の親言語を加えることになります。
530 しかし、クライアントが "en-GB; q=0.9, fr; q=0.8" とリクエストして、
531 サーバが "en" と "fr" と設計されたドキュメントを持っている場合は、
532 "fr" ドキュメントが返されることに注意してください。
533 このような処理は、HTTP 1.1 規格との整合性を維持して、
534 適切に設定されたクライアントともきちんと動作するために
537 <p>より高度なテクニック (Cookie や特殊な URL パス等)
538 においてもユーザの言語選択をサポートするため、
539 Apache 2.0.47 からは、<code class="module"><a href="./mod/mod_negotiation.html">mod_negotiation</a></code>
540 が<a href="env.html">環境変数</a> <code>prefer-language</code>
542 この変数が存在して、適切な言語タグが代入されているのであれば、
543 <code class="module"><a href="./mod/mod_negotiation.html">mod_negotiation</a></code> は合致する variant
544 を選択しようとします。合致するものが無ければ、
545 通常のネゴシエーション手順が適用されます。</p>
547 <div class="example"><h3>Example</h3><p><code>
548 SetEnvIf Cookie "language=(.+)" prefer-language=$1
551 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
552 <div class="section">
553 <h2><a name="extensions" id="extensions">Transparent Content Negotiation
556 <p>Apache は transparent content negotiation プロトコル
557 (RFC 2295) を次のように拡張しています。
558 特定のコンテントエンコーディングのみが利用可能である variant
559 に印を付けるために、新たに <code>{encoding ..}</code>
560 要素を variant リスト中に使っています。
561 リスト中のエンコードされた variant を認識し、
562 <code>Accept-Encoding</code> リクエストヘッダに従って許容される
563 エンコードをもった variant は、どれでも候補 variant
565 RVSA/1.0 アルゴリズム (RFC 2296) の実装が拡張されました。
566 RVSA/1.0 の実装では、最適な variant が見つかるまで、
567 計算した品質数値は小数点以下 5 桁まで丸めません。</p>
568 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
569 <div class="section">
570 <h2><a name="naming" id="naming">リンクと名前の変換に関する注意点</a></h2>
572 <p>言語ネゴシエーションを使っている場合は、
575 (詳細は <a href="mod/mod_mime.html#multipleext">mod_mime</a>
577 幾つかの異なる名前の変換を選べることになります。</p>
579 <p>典型的なファイルでは、MIME タイプ拡張子 (<em>例えば</em>
580 <code>html</code>) を持っていて、エンコーディング拡張子
581 (<em>例えば</em> <code>gz</code>) を持っているかもしれなくて、
582 このファイルに異なる言語 variant を用意していれば、
583 もちろん言語拡張子 (<em>例えば</em> <code>en</code>)
593 <li>foo.en.html.gz</li>
596 <p>ファイル名と、それに対して使えるリンクと使えないリンクの例です:</p>
598 <table class="bordered">
609 <td><em>foo.html.en</em></td>
618 <td><em>foo.en.html</em></td>
626 <td><em>foo.html.en.gz</em></td>
636 <td><em>foo.en.html.gz</em></td>
646 <td><em>foo.gz.html.en</em></td>
656 <td><em>foo.html.gz.en</em></td>
666 <p>上の表を見て、拡張子なしのリンク (<em>例えば</em> <code>foo</code>)
668 この利点は、ドキュメントとして応答するファイルの
669 実際のファイルタイプを隠蔽して、リンクの参照を変更することなく
671 <em>例えば</em> <code>html</code> から <code>shtml</code>
672 に、あるいは <code>cgi</code> に変更できる点です。</p>
674 <p>リンクに MIME タイプを使い続けたい (<em>例えば</em>
675 <code>foo.html</code>)時は、言語拡張子は
676 (エンコーディング拡張子もあればそれも含めて)
677 MIME タイプ拡張子の右側になければなりません
678 (<em>例えば</em> <code>foo.html.en</code>)。</p>
679 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
680 <div class="section">
681 <h2><a name="caching" id="caching">キャッシュに関する注意事項</a></h2>
683 <p>キャッシュが一つの表現を保存しているときは、
684 リクエスト URL と関連づけられています。
685 次にその URL がリクエストされた時に、キャッシュは
686 保存されている表現を使用できます。しかし、
687 リソースがサーバでネゴシエーション可能であれば、
688 最初のリクエストでキャッシュされて続くキャッシュヒットでは
689 間違った応答を返してしまうということになりかねません。
690 これを防ぐために、Apache はコンテントネゴシエーションの
691 後に返された応答全てに、HTTP/1.0 クライアントでは
693 また、ネゴシエーションされた応答のキャッシュを可能にする
694 HTTP/1.1 プロトコルの機能も Apache はサポートします。</p>
696 <p>HTTP/1.0 準拠のクライアントからのリクエストに対しては、
697 (ブラウザであろうとキャッシュであろうと)
698 ネゴシエーションを受けた応答のキャッシュを許すために、
699 <code class="directive"><a href="./mod/mod_negotiation.html#cachenegotiateddocs">CacheNegotiatedDocs</a></code>
701 このディレクティブは、サーバ設定ファイルやバーチャルホストに書くことができ、
703 HTTP/1.1 クライアントからのリクエストには効力を持ちません。</p>
705 <p>HTTP/1.1 クライアントに対しては、レスポンスのネゴシエーション次元
706 を示すために <code>Vary</code> HTTP レスポンスヘッダを送ります。
707 キャッシュは、これを使って後続のリクエストに対してローカルコピーで応答できるか
709 ネゴシエーション次元とは関係なしにローカルコピーの使用を優先するようにするには、
710 <code>force-no-vary</code> <a href="env.html#special">環境変数</a>を
713 </div><div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="./images/up.gif" /></a></div>
714 <div class="section">
715 <h2><a name="more" id="more">追加情報</a></h2>
717 <p>コンテントネゴシエーションに関する追加情報は、
718 Alan J. Flavell さんの<a href="http://ppewww.ph.gla.ac.uk/~flavell/www/lang-neg.html">Language
719 Negotiation Notes</a> をご覧下さい。ですが、
720 Apache 2.0 での変更点を含むためには更新されていないかもしれない
723 <div class="bottomlang">
724 <p><span>Available Languages: </span><a href="./en/content-negotiation.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English"> en </a> |
725 <a href="./ja/content-negotiation.html" title="Japanese"> ja </a> |
726 <a href="./ko/content-negotiation.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean"> ko </a></p>
727 </div><div id="footer">
728 <p class="apache">Copyright 2008 The Apache Software Foundation.<br />Licensed under the <a href="http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0">Apache License, Version 2.0</a>.</p>
729 <p class="menu"><a href="./mod/">モジュール</a> | <a href="./mod/directives.html">ディレクティブ</a> | <a href="./faq/">FAQ</a> | <a href="./glossary.html">用語</a> | <a href="./sitemap.html">サイトマップ</a></p></div>